コンビニで見た収入印紙の購入方法
コンビニで目撃した考えさせられる話
仕事終わりに、ジュースでも買おうかとコンビニに寄った時のことです。
少しレジが混んでいて、前に4、5人並んでいました。
混んでいる時は早い方のレジを探すわけですが、
名札にチーフと書いてあったので、仕事ができそうな気がして、化粧濃いめのおばさんの方のレジに並んだのです。
順番が近づいてきて、残りは1人のところでこの出来事は起きたのです。
目の前のお客さんは、綺麗な装いをした女性でした。
察するに、夜のお仕事をされている方でしょう。夜の蝶とでも言いましょうか、煌びやかな方でした。
購入されていたのは、おそらく収入印紙です。領収証に貼る切手のような物ですね。
仕事柄でしょうか、それを大量に購入していました。20枚ほどあったように見えました。
私は、少し特殊な買い物だったので気になり、購入の様子を眺めてしまったのです。
店員さんもスムーズにレジを打っているようです。さすがチーフです。変わった注文もなんのそのと言わんばかりです。
そして、袋に入れて手渡すのですが、ここで私は違和感を覚えました。
その袋は、大量の収入印紙を入れるには適当のようにも見えますし、テキトーのようにも見えました。
チーフは、おもむろに紙の袋に収入印紙を入れました。
それは、ファ◯チキのそれでした。
収入印紙といえば、封筒のような紙袋にいれてあるイメージがあります。
形状でいえば、ファ◯チキのそれは、調度良いように思えます。
しかしながらです。
ファ◯チキのそれには、
キリトリ線が存在します。
そして、ココから開けてくださいという説明まで書いてあります。
賢明な方は既に想像しているかもしれませんが、
キリトリ線から開いた場合、収入印紙はどうなるのか。
飛び散ります。ほぼ間違いなく。
堂々とそれを手渡すチーフに、平然とそれを受け入れている夜の蝶。
その自然なやりとりの不自然さたるや!!
私の順番が回ってきて、手に持っていたジュースを出しました。
思わず、ファ◯チキを注文しました。
手渡されたそれの、あるべき姿にホッとしました。
帰りの車中、キリトリ線を破り、チキンを頬張りました。
先ほどの出来事を思い返します。
頭の中で何度想像してみても、収入印紙はやっぱり飛び散り、
ひらひらと蝶のように夜を舞うのでした。